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着手金と完成払い、支払いの時期の考え方

工事の見積を受け取ると、金額と同じくらい気になるのが支払いの時期です。契約したときに一部を払うのか、完成してからまとめて払うのか。法人のお客様なら、社内の支払いの段取りにも関わってきます。
「まだ何もできていないのに、先にお金を払うのか」と感じる方もいると思います。ここでは、なぜ工事の前にお支払いをお願いすることがあるのかを、工事会社の側からご説明します。割合や金額は工事ごとに違うので、ここでは考え方だけを書きます。
工事のお金は、着工の前から動き始める
内装の工事は、現場で作業が始まる前から準備が動いています。材料の発注、建具や設備機器の手配、職人の段取りです。
とくに建具や一部の設備は、注文を受けてから作るものが多く、納期がかかります。開店日に間に合わせるには、着工よりかなり前に発注しておかなければなりません。発注した時点で、工事会社の側では支払いが決まります。
工事の規模が大きくなるほど、この先に出ていくお金も大きくなります。着手金は、この準備の費用にあてるためのものと考えていただくと分かりやすいと思います。
工事会社の側から見ると、着手金には「この工事は進めてよい」という合図の意味もあります。注文を受けて作る建具や設備は、発注したあとで取りやめるのが難しいものです。お客様の側でも、着手金を払う時点が、仕様を固める区切りになります。そこから先の変更は、発注済みの材料に影響することがあるからです。
途中で分けて払う形もある
工期が長い工事では、着手のとき、途中の区切り、完成のときと、何回かに分けてお支払いいただく形もあります。工事が進んだ分に応じて払う考え方です。
反対に、修繕のような小さな工事では、完成してからまとめてお支払いいただくこともあります。材料の前払いが少なく、工期も短いからです。
どの形がよいかは、工事の内容と規模、材料をいつ発注するかによって決まります。支払いの時期は、見積の段階で一緒にご相談させてください。
途中で仕様の変更や追加の工事が出たときは、その分をいつ支払うのかも決めておく必要があります。最後の支払いにまとめるのか、変更のたびに精算するのか。ここが曖昧なままだと、完成のときに思っていたより請求が大きい、ということになりかねません。
お客様の側で確認しておきたいこと
法人のお客様の場合、締め日と支払日、発注書や請求書の書式など、社内の決まりがあると思います。予算の承認がいつ下りるのかも大事です。
これらは、契約の前に工事会社へ伝えておいてください。承認が下りる前に材料の発注が要るのか、承認後でも工期に間に合うのか。それによって、発注の段取りの組み方が変わります。社内の事情が先に分かっていれば、それに合わせた支払いの区切り方を考えられます。
支払いの条件は、契約書にも書いておくものです。どこを確かめればよいかは、別のコラム「工事の契約書で、確認しておきたい項目」で書いています。
支払いの時期は、工期の話でもある
支払いの時期を決めることは、材料をいつ発注できるかを決めることでもあります。発注が遅れれば、そのぶん完成も遅れます。開店日や移転日が決まっている工事では、ここが工期に響いてきます。
出店の準備では、物件が決まってから慌てて工事会社を探すと、発注の時間が足りなくなることがあります。いつ頃から相談するとよいかは、別のコラム「出店の何か月前から、工事会社に相談すればよいか」で書いています。
まずはご予算の考え方からお聞かせください
お金の話は、最初の段階では切り出しにくいものです。けれども、ご予算の考え方と支払いの事情を早めに伺えるほど、こちらも無理のない工事の進め方を組み立てられます。
当社は、図面とご予算の考え方をお聞かせいただければ、それを汲み取って形にしていきます。現地を見てから明細でお見積りし、支払いの時期も含めてご相談します。見積は無料です。お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)



