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自社で手配するか、まとめて任せるか

店舗やオフィスで工事が必要になったとき、電気は電気工事の会社に、内装は内装の会社に、と自社で直接手配する会社があります。工事の種類ごとに業者を選べるので、一見すると安く済みそうに見えます。
一方で、1社にまとめて任せれば、手配や調整はその会社が引き受けます。どちらがよいかは、見積書の金額だけでは決まりません。担当の方が手配に使う時間をどう見るかで、判断が変わります。
特に総務の方や店舗のオーナーは、本来の仕事と並行して工事の手配をすることになります。このコラムでは、その時間も含めて考えるための材料をお伝えします。
自社で手配すると、担当者がやることになる仕事
自社で手配する場合、工事そのもの以外に次のような仕事が担当の方に回ってきます。
・工事の種類ごとに業者を探し、見積を取る
・工事の順番を決め、日程を調整する
・当日の立ち会い、鍵の受け渡し、ビルの管理会社への届け出
・工事の境目で不具合が出たときの、原因の切り分け
内装工事は、順番が決まっています。たとえば壁の中に電気の配線を通すなら、ボードを張る前に電気工事が入る必要があります。順番がずれると、張ったボードを一度はがすことになります。こうした工程の取り合いを組むのも、自社手配では担当の方の仕事です。
手配の時間を、費用として見てみる
見積書に出てくるのは工事の金額です。担当の方が手配に使う時間は、見積書には載りません。
業者探し、見積の比較、日程の調整、当日の立ち会い。1回ずつは短くても、工事の種類が増えるほど積み重なります。本来の仕事を止めて手配に回る時間を人件費として見ると、見積の差より大きくなることもあります。
見落としやすいのが、日程がずれたときの調整です。1つの工事が遅れると、その後に入る業者の予定も組み直しになります。自社で手配していると、この連絡も担当の方が受け持つことになります。
まとめて任せる場合、見積には現場の管理や調整にかかる費用が含まれます。これは、手配の手間を工事会社が引き受ける分の費用です。見積書では「現場管理費」「諸経費」といった項目に入っていることが多いので、何が含まれているかを確認しておくと比べやすくなります。自社で手配する場合は、この費用が見積から消える代わりに、担当の方の時間に置き換わると考えるとよいでしょう。金額の比べ方は、別のコラム「分けて頼むのと、まとめて頼むのは、どちらが安いか」でも取り上げています。
不具合が出たときの、責任の所在
もう一つの違いは、何かあったときの窓口です。
自社で手配した場合、たとえば壁のひび割れが下地の問題なのか、仕上げの問題なのかで、連絡する先が変わります。業者どうしで原因の見方が分かれると、間に入るのは担当の方です。
まとめて任せた場合は、窓口が1つで済みます。原因の切り分けや、どの職人が直すかの段取りは、工事会社の側で行います。引き渡しのあとの不具合の相談先も、1か所にまとまります。
自社で手配したほうがよい場合もあります
すべてをまとめるのがよいとは限りません。次のような場合は、自社で手配しても手間はそれほど増えません。
・付き合いの長い業者がいて、建物の事情もよく分かっている
・工事が1種類だけで、ほかの工事との取り合いがない
・社内に、工事の段取りに慣れた担当の方がいる
逆に、工事の種類が2つ以上にまたがるときや、営業しながらの工事で日程の制約が厳しいときは、まとめたほうが進めやすくなります。迷ったときは、工事の種類がいくつあるか、日程に余裕があるか、社内に段取りを担える人がいるか、の3つで考えてみると判断しやすくなります。
まとめて任せたいときは、ご相談ください
当社は建設業許可を17業種で取得しており、各工種の協力業者とともに、一式をまとめてお請けできます。代表自身も現場に立ち、段取りから施工までを見ています。
細かいご指示がなくても、最後まで進めます。図面とご予算の考え方をお聞かせいただければ、汲み取って形にします。小さな工事をまとめる考え方は、別のコラム「ドア1枚、壁1面から。小さな工事を一社にまとめるという考え方」にも書きました。
現地を見てから、工種ごとの明細でお見積りをお出しします。お見積りは無料です。自社で手配した場合と比べる材料としても、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)



