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図面の壁の厚み、「70」「90」「130」は何で決まるのか

内装工事の打ち合わせで平面図をご覧になると、壁の線のそばに「70」「90」「130」といった数字が添えられていることがあります。
これは壁の厚みで、単位はミリです。数字が違えば、壁の中の作りも違います。材料も手間も変わり、部屋の広さにも関わってきます。
このコラムでは、壁の厚みがどうやって決まるのかをご説明します。
壁の厚みは「骨組み+ボード2枚」
部屋と部屋を仕切る壁は、中に骨組み(下地)を立て、その両側に石膏ボードを張ってつくります。
一般的な石膏ボードの厚みは12.5ミリです。両側に1枚ずつ張るので、骨組みの幅に25ミリを足したものが壁の厚みになります。
・骨組み45ミリ+25ミリ=70ミリ
・骨組み65ミリ+25ミリ=90ミリ
・骨組み105ミリ+25ミリ=130ミリ
図面の数字は、この足し算の結果です。数字を見れば、中にどの太さの骨組みが入っているかが分かります。
どの厚みを使うかは、建物と天井の高さで変わる
45ミリの骨組みは、住宅でよく使われます。
店舗やオフィスは天井が高くなることが多く、そのぶん壁も高くなります。高い壁を細い骨組みで立てると揺れやすくなるため、65ミリの骨組みを使い、厚み90ミリの壁にするのが一般的です。
105ミリは、木造住宅の柱の太さです。昔の単位で3寸5分にあたり、木造ではよく使われる寸法です。柱に両側からボードを張ると、厚みは130ミリになります。
「12ミリ」のボードは、実は12.5ミリ
見積書や現場の会話では、石膏ボードを「12ミリ」「9ミリ」と呼ぶことがよくあります。実際の製品は12.5ミリと9.5ミリです。
12.5ミリなら、両面で25ミリというきりのいい数字になります。壁の厚みが70、90、130と5の倍数でそろうのは、このためです。
天井と壁でボードの厚みを変える理由は、別のコラム「石膏ボード、天井と壁で厚みが違うのはなぜか」に書いています。
壁の真ん中で測るか、内側で測るか
一般的な図面では、壁の厚みの真ん中を通る線(壁芯)を基準に寸法を書きます。たとえば厚み90ミリの壁なら、壁芯から片側に45ミリずつ厚みがある、という考え方です。
ところが、お客様が知りたいのは多くの場合、部屋の内側の寸法です。施術ベッドが何台置けるか、机がいくつ並ぶか。決めたいのは内側の広さです。
壁芯で3メートルの部屋でも、内側は壁の厚みの分だけ狭くなります。そのため当社では、出店内装の図面を内側の寸法で描くことがあります。接骨院の開業では、保健所に出す面積も内側の寸法で見ます。詳しくは別のコラム「接骨院の開業、保健所に出す面積は内側の寸法で測る」をご覧ください。
見積の数量にも関わってくる
壁の厚みと高さが分かると、骨組みとボードの数量が拾えます。両面に張るのか片面だけか、高さをいくつで見るかで、数量は大きく変わります。
複数の会社から見積を取ると金額に差が出ることがありますが、単価の違いだけでなく、図面の読み方の違いで数量が変わっていることもあります。見積を比べるときは、合計だけでなく数量の欄もご覧になってみてください。
図面がなくても、相談は始められます
図面の描き方は、設計事務所によって少しずつ違います。分からない記号や数字があれば、そのままお持ちください。一つずつご説明します。
図面がまだない段階でも構いません。現地を拝見して、「ここを壁で仕切りたい」「この広さで何台置きたい」といったご要望をうかがえば、こちらで形にしていきます。
まずは今の状況をお聞かせください。
代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)



