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分けて頼むのと、まとめて頼むのは、どちらが安いか

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分けて頼むのと、まとめて頼むのは、どちらが安いか

内装、電気、空調、看板。お店やオフィスの工事は、いくつもの専門の仕事が重なってできあがります。それぞれの専門業者に直接頼めば、間に入る会社の分だけ安くなるのでは。そう考えるのは自然なことです。
実際に、工事の内容によっては分けて頼んだほうが安く済むこともあります。ただ、見積書の合計だけで比べると、見落としやすいものがあります。
ここでは、金額のほかに何が変わるのかを、現場の側から整理します。

見積の合計には出てこない、手配と立ち会いの手間
分けて頼むと、業者の数だけ連絡と日程の調整が要ります。誰がいつ現場に入るか。どの順番で作業するか。それを決めて伝えるのは、頼む側の仕事になります。
工事には順番があります。たとえば壁をボードでふさぐ前に、電気の配線を通しておかなければなりません。この順番が崩れると、一度ふさいだ壁を開け直すことになります。
そのたびに現場へ立ち会い、判断をすることになると、担当の方の時間がかなり取られます。業者ごとに見積を取り、内容を比べ、発注するだけでも手間がかかります。総務や出店のご担当なら、本来の仕事と並行しての対応です。その時間も費用の一部として見ると、判断が変わることがあります。

工事と工事の境目で起きること
分けて頼んだときに困りやすいのが、工事と工事の境目です。照明の位置と天井の割り付け、空調の吹き出し口と間仕切りの位置、看板の取り付けと壁の下地。どちらか一方の業者だけでは決めきれない部分が、必ず出てきます。
境目の調整が誰の担当なのかがはっきりしないと、現場で手が止まります。手が止まれば工期が延び、その分の費用が別のかたちで出てくることもあります。
見積の上でも、境目は抜けやすいところです。各社が「そこは向こうの工事だろう」と考えて、どちらの見積にも入っていない。そんな項目があとから見つかると、追加の手配と費用が要ります。分けて頼むときは、境目の作業がどの見積に入っているかを、頼む側で確かめておく必要があります。

不具合が出たとき、どこに連絡するか
もう一つは責任の所在です。引き渡しのあとに不具合が出たとき、原因がどの工事にあるのかがすぐに分からないことがあります。
分けて頼んでいると、業者同士で「うちの工事ではない」となりかねません。まとめて頼んでいれば、連絡先は一つです。原因を調べて、必要な職人を手配するところまで、窓口の会社が引き受けます。
お店やオフィスでは、不具合が営業に響きます。誰に連絡すればよいかで迷う時間がないことも、まとめて頼むことの値打ちの一つです。

当社がまとめてお請けするときの考え方
当社は建設業許可を17業種で取得しており、各工種の協力業者とともに、工事を一式でまとめてお請けできます。設計から施工、引き渡し後のアフターフォローまで、一貫して対応します。
まとめて頼むことの値打ちは、段取りと境目の調整を、こちらで引き取れることにあります。代表の私自身も現場に立つので、現場で出てきた判断をその場で進められます。
一方で、すでに付き合いのある電気屋さんがいる、看板は本部指定の業者が決まっている、ということもあると思います。その場合は、その部分だけ外して、残りをまとめるという頼み方もできます。どこを分けてどこをまとめるかは、案件ごとに決めればよいことです。

迷ったら、まずは範囲を一緒に決めるところから
分けるか、まとめるか。どちらが安いかは、工事の中身と、頼む側にかけられる手間によって変わります。合計の金額だけでなく、手配と立ち会い、境目の調整、不具合のときの窓口まで含めて比べてみてください。
手配にかかる手間をどう考えるかは、別のコラム「自社で手配するか、まとめて任せるか」でも書いています。
どこまでを当社に任せるのがよいか迷っている段階でも、お問い合わせフォームからご相談ください。図面がなくてもかまいません。現地を見てから、明細でお見積りします。

代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)

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