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工事の契約書で、確認しておきたい項目

見積の金額に納得して、いよいよ契約。そこで渡される契約書を、細かく読み込む時間がないという方も多いと思います。社内の決裁を急いでいる出店担当や総務の方なら、なおさらです。
ここでは法律の解説ではなく、工事を進める現場の側から見て「ここは確かめておいたほうがよい」と思う項目を挙げます。契約書の言葉が分かりにくければ、遠慮なく工事会社に聞いてください。
工事の範囲が、何で決まっているか
最初に見てほしいのは、どこからどこまでが今回の工事なのか、です。契約書の本文には「内装工事一式」としか書かれていないこともあります。そのときは、見積書や図面が契約の一部として付いているかを確かめてください。
範囲がはっきりしていないと、あとで「それは含まれていると思っていた」「含まれていないと思っていた」という食い違いが起きます。照明器具は誰が用意するのか、既存の設備を撤去する費用は入っているのか。こうした境目は、見積書の明細で確かめるのがいちばん確実です。
「一式」とまとめて書かれた項目が多い見積書は、範囲の読み違いが起きやすくなります。気になる項目があれば、契約の前に中身を聞いておいてください。当社は見積を明細でお出ししているので、どの工事に何が含まれているかを、項目ごとにご説明できます。
工期と、遅れたときの扱い
着工の日、完成の日、引き渡しの日。この三つが書かれているかを見てください。お店なら開店日から逆算して、引き渡しから什器の搬入や研修までの余裕があるかも確かめておきたいところです。
工事は、材料や建具の納期、天候、現場で見つかった不具合などで動くことがあります。遅れが出たときにどう連絡し合い、どう決めるのかが書かれているかも見ておくと安心です。開店日や移転日が動かせない場合は、そのことを契約の前に工事会社へはっきり伝えておいてください。
支払いの時期と方法
契約金額だけでなく、いつ、いくら払うのかを確かめてください。契約時、工事の途中、完成時と分けるのか、完成後にまとめて払うのか。工事の規模や内容によって、取り決め方はさまざまです。
法人のお客様の場合は、社内の締め日や支払日の決まりがあると思います。それと契約書の支払い時期が合っているかを、契約の前に照らし合わせておくと、あとで慌てずに済みます。支払い時期の考え方は、別のコラム「着手金と完成払い、支払いの時期の考え方」で書いています。
変更や追加があったときの取り扱い
工事の途中で仕様が変わったり、解体して初めて分かったことで工事が増えたりすることがあります。そのとき、金額と工期をどう決め直すかが、契約で取り決められているかを見てください。
大事なのは、変更の内容と金額を、工事を進める前に確認し合う流れになっているかどうかです。口頭だけで進めると、あとで記憶が食い違います。簡単なものでも、書面やメールで残しておくことをおすすめします。
引き渡しのあとのことも、契約の前に確かめる
引き渡しのあとに不具合が見つかったとき、どこに連絡して、どこまで対応してもらえるのか。保証の範囲や窓口が書かれているかも確かめておきたい項目です。保証の考え方は、別のコラム「工事の保証は、どこまでが範囲か」で書いています。
テナントの工事なら、ビルの管理規則で工事できる時間帯や搬入の方法が決まっていることもあります。契約書とあわせて、管理会社の決まりも工事会社に渡しておくと、段取りが組みやすくなります。
契約書は、お客様と工事会社が同じ前提で工事を進めるためのものです。読んで引っかかるところがあれば、そのままにせず、契約の前に聞いてください。説明できない工事会社は、工事中のやり取りでも不安が残ります。
当社は設計から施工、アフターフォローまで一貫して対応しています。見積は明細でお出しし、範囲の境目もご説明します。工事のご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)



