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工事の保証は、どこまでが範囲か

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工事の保証は、どこまでが範囲か

工事が終わってしばらくしてから、扉の閉まりが悪くなった、壁にすき間が出てきた、ということがあります。そのとき、まず気になるのは「これは保証で直してもらえるのか」だと思います。
保証の期間や条件は、工事会社ごと、契約ごとに決められています。ここでは年数の話ではなく、不具合の原因がどこにあるかで、扱いがどう分かれるのかを整理します。

不具合の原因は、大きく三つに分かれる
引き渡しのあとに出る不具合は、原因で見るとおおよそ三つに分かれます。
・工事のやり方に原因があるもの
・使い方に原因があるもの
・時間がたつことで起きるもの
保証の対象になるのは、基本的に一つ目です。ただ、現場ではこの三つがきれいに分かれないことも多く、そこが保証の話をややこしくしています。
たとえば扉の閉まりが悪くなったとき、取り付けの調整が足りなかったのか、毎日の開け閉めで金物が緩んだのか、建物そのものが少し動いたのか。同じ症状でも、原因によって扱いが変わります。だからこそ、まずは原因を確かめるところから始めます。

施工によるものは、工事会社が直すもの
取り付けた建具がきちんと閉まらない、棚がぐらつく、床の一部が浮いてくる。こうした、工事のやり方に原因がある不具合は、工事をした会社が責任を持って直すものです。
当社は設計から施工、アフターフォローまで一貫して対応しています。自分たちで納めた工事なので、どこをどう作ったかが分かっています。原因を探すときも、そこから当たりをつけられます。
なお、照明器具や換気扇などの設備機器には、メーカーの保証が付いているものもあります。機器そのものの故障か、取り付けの問題かで、窓口が変わることがあります。どちらか分からないときも、まずは工事をした会社に連絡していただければ、切り分けからお手伝いできます。

使い方によるものと、時間がたって起きるもの
台車を壁にぶつけてボードがへこんだ、想定より重い物を棚に載せ続けた、床に水がたまったままになっていた。こうした使い方による傷みは、保証の外になるのが一般的です。
時間がたって起きるものもあります。塗装の色あせ、床の擦り減り、外まわりのシーリングの劣化などです。季節や建物の乾燥で、クロスの継ぎ目にすき間が出ることもあります。これらは材料の性質によるところが大きく、手入れや補修で付き合っていくものです。
保証の外になるからといって、放っておいてよいわけではありません。小さいうちに直せば、それだけ手間も費用も小さくて済みます。シーリングの切れ目から水が回ると、下地まで傷めてしまうこともあります。定期的に見ておきたい箇所は、別のコラム「店舗で、定期的に見ておいたほうがよい箇所」で書いています。

見分けがつかないときは、まず見せてください
実際には、お客様の側で原因を見分けるのは難しいと思います。扉の閉まりが悪いのが、取り付けのせいなのか、建物が動いたせいなのか、使い方のせいなのか。見た目だけでは判断がつかないこともあります。
ですから、自分で判断して我慢するより、まずは連絡をいただくのがいちばんです。写真を送っていただくだけでも、急いで直すべきものか、様子を見てよいものかの見当はつきます。必要なら現地を見に行き、原因を確かめたうえで、直し方と費用のかかり方をご説明します。
契約の段階で、保証の範囲と連絡先を確かめておくことも大切です。別のコラム「工事の契約書で、確認しておきたい項目」もあわせてご覧ください。

工事のあとのことも、相談できる会社に
工事は、引き渡しで終わりではありません。営業を続けるなかで、少しずつ手を入れていくものです。そのときに、気軽に声をかけられる工事会社がいると、お店やオフィスの管理がずっと楽になります。
当社は、ドア1枚、壁1面といった小さな工事もお請けしています。気になる箇所があれば、写真を添えてお問い合わせフォームからご連絡ください。現地を見てから、直し方を明細でお見積りします。

代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)

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