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設計事務所の図面をもとに、施工会社を探すとき

設計事務所に図面を描いてもらい、あとは工事をしてくれる会社を探すだけ。店舗やオフィスの工事では、こうした進め方もよくあります。
図面があれば、どの会社に頼んでも同じ見積になりそうに思えます。ですが実際には、同じ図面から出した見積でも、会社によって金額や項目が違ってきます。
その違いがどこから生まれるのか、施工会社が図面をどう読んでいるのかをお伝えします。施工会社を選ぶときの参考になればと思います。
見積は、図面から数量を拾う作業から始まる
施工会社は、図面を受け取ると、まず数量を拾います。壁の面積、天井の面積、床の面積、ドアの数、照明やコンセントの数などを、図面から一つずつ数えていきます。寸法が書かれていない部分は、縮尺から読み取るか、現地で測ることになります。
拾った数量に、材料と手間をかけ合わせたものが見積の金額になります。つまり、数量の拾い方が違えば、金額も違ってきます。
見積を比べるときは、合計の金額だけでなく、数量がどう拾われているかを見てください。同じ図面なのに数量が大きく違う項目があれば、そこに読み方の違いがあります。見積書の見方は、別のコラム「内装工事の見積書は、どこを見れば比べられるか」でも書いています。
図面に書かれていない部分をどう埋めるか
図面には仕上げや寸法が書かれていますが、工事に必要なことがすべて書かれているわけではありません。
たとえば天井です。仕上げの材料は図面に書かれていても、既存の天井の骨組みを使えるか、照明や設備の開口まわりにどれだけ補強が要るか、点検口をいくつ付けるかは、現地を見ないと決まらないことがあります。
こうした部分を、施工会社は経験から補って見積に入れます。入れる会社もあれば、図面に書かれていないので入れない会社もあります。入れていない見積は安く見えますが、工事が始まってから追加になることがあります。
ほかにも、既存の設備とのつなぎ、壁の中の下地の補強、養生や搬入の手間などは、図面からは読み取りにくい部分です。見積を比べるときは、こうした項目が入っているかどうかも確かめてください。
壁芯の寸法と、内側の寸法
図面の読み方で、もう一つ知っておいていただきたいのが寸法の取り方です。一般的な図面は、壁の中心線、つまり壁芯で寸法を打ちます。
一方、実際に使えるのは壁の内側です。たとえば厚み90ミリの壁で囲まれた部屋なら、両側の壁の半分ずつ、合わせて90ミリ、壁芯の寸法より内側が短くなります。壁の厚みは作りによって違い、70ミリ、90ミリ、130ミリといった厚みがよく使われます。厚みの決まり方は、別のコラム「図面の壁の厚み、「70」「90」「130」は何で決まるのか」で書いています。
家具や什器がぎりぎり入る計画だと、この差が効いてきます。業態によっては、保健所への届出で部屋の床面積に条件があり、面積は内側で見られます。壁芯で条件を満たしていても、内側では足りないということが起こりえます。
当社では、出店の内装の図面を内側の寸法で描くことがあります。設計事務所の図面をもとにする場合も、内側でどれだけ取れるかは、工事の前に確かめておきたいところです。
図面があっても、現地で測る
図面は、現地の状態をすべて表しているとは限りません。改装の物件では、図面が古かったり、途中の工事が反映されていなかったりします。
伝えられた寸法と実際が違うこともあります。以前、窓の幅が聞いていた寸法の半分しかなかったことがありました。窓が小さいと換気が取れず、換気扇を足す必要が出ることもあります。
そのため、図面をお預かりしても、現地で測ってから見積をお出しするのが基本です。図面と現地が違っていたときは、どちらに合わせるかを、設計事務所とも相談して決めることになります。
図面をお持ちの方も、ご相談ください
当社は設計から施工、アフターフォローまで一貫して対応していますが、設計事務所の図面をもとにした工事のご相談も歓迎です。
図面のどこが決まっていて、どこが現場の判断になるのかを整理したうえで、明細でお見積りをお出しします。見積は無料です。お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)



