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修繕でしのぐか、まとめて改装するか

床の一部がはがれてきた、壁の汚れが目立つ、扉の調子が悪い。お店やオフィスを長く使っていると、こうした傷みが少しずつ出てきます。そのたびに直すのか、いっそまとめて改装するのか。迷うところだと思います。
営業を止めたくない、予算も限られている。そう考えると、まずは傷んだところだけ直すのが自然です。多くの場合、それで十分です。
ただ、修繕を重ねているうちに、まとめて手を入れたほうがよい状態になっていることもあります。ここでは、その見分け方を現場の側から整理します。
修繕でしのぐのが向いているとき
傷みがその箇所だけで、原因もはっきりしているなら、修繕で十分です。扉の金物が緩んだ、床材の一部が欠けた、壁に穴があいた。こうしたものは、その部分を直せば元どおりに使えます。
修繕の良さは、早く、小さく済むことです。営業を止める時間も短く、予算の承認もとりやすいと思います。気になったら早めに直す。それが建物を長持ちさせるいちばんの方法でもあります。
同じ箇所を何度も直しているなら
注意したいのは、同じところを何度も直している場合です。直してもまた同じ症状が出るなら、表面ではなく、その奥に原因があるかもしれません。
たとえば床の浮きや壁のしみが繰り返し出るなら、下地まで傷んでいることがあります。表面だけ直しても、下地が傷んだままなら、また同じことが起きます。雨漏りも同じで、下地まで傷んでいるかどうかで工事の規模が変わります。
何度も修繕を頼むたびに、職人の手配、養生、片付けの手間がかかります。一回ごとの金額は小さくても、重ねていくと、まとめて直すのと変わらなくなっていることもあります。
修繕の記録を残しておくと、こうした判断がしやすくなります。いつ、どこを、どう直したか。写真が一枚あるだけでも違います。同じ箇所の修繕が続いていると気づけば、次は原因から見てもらうように頼めます。工事会社に相談するときも、記録があれば話が早く進みます。
部分的に直すと、差が目立つこともある
部分的な修繕では、新しく直したところと、もとのところの差が出ることがあります。クロスや床材は、時間がたつと色が変わります。同じ品番でも、新しいものとは色が合わないことがあります。
お客様の目に入る売り場や受付で、継ぎはぎが目立つようなら、ある程度の範囲をまとめて替えたほうがきれいに仕上がります。どこで区切ると目立ちにくいかは、別のコラム「クロスを部分的に張り替えると、色が合わないのはなぜか」で書いています。
まとめて改装を考えたほうがよいとき
修繕の繰り返し、見た目の差のほかにも、まとめて考えたほうがよい場面があります。
・近いうちに、売り場の配置やオフィスのレイアウトを変える予定がある
・傷みが一か所ではなく、あちこちに出てきている
・修繕のたびに営業を止めるのが負担になっている
まとめて改装すれば、解体、養生、職人の段取りが一度で済みます。営業を止める日も一度にまとめられます。使い方を見直すきっかけにもなります。
もちろん、まとめて改装すれば一度にかかる金額は大きくなります。全部を一度にやらず、営業への影響が大きい場所から順に、何回かに分けて進めるという考え方もあります。どこから手を付けるかの順番を決めておくだけでも、場当たりの修繕よりは無駄が減ります。
両方の見積を並べて判断してください
修繕でしのぐか、まとめて改装するかは、今の傷みだけでなく、この先どう使うかで決まります。どちらが正しいということはありません。
判断に迷うときは、両方の見積を並べてみるのがいちばんです。当社では、現地を見たうえで、直す範囲を変えた見積を並べてお出しすることもできます。明細でお出しするので、どこにどれだけかかるかを見比べていただけます。
ドア1枚、壁1面といった小さな修繕からお請けしています。まとめて改装するかどうか決めかねている段階でも、お問い合わせフォームからご相談ください。見積は無料です。
代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)



