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クロスを部分的に張り替えると、色が合わないのはなぜか

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クロスを部分的に張り替えると、色が合わないのはなぜか

壁の一部に傷がついた。棚を外したらビスの穴が残った。汚れたところだけ張り替えたい。クロスの部分的な張り替えは、小さな工事の中でもよくあるご相談です。
ところが、張り替えた部分だけ色が違って見えることがあります。同じ品番のクロスを使っても、です。
なぜ色が合わないのか。どうすれば目立たなくできるのか。現場での考え方をお伝えします。

今のクロスは、張ったときの色ではありません
クロスは、張ったあとも少しずつ色が変わります。日の光や照明、空気中の汚れ、空調の風などで、年月とともに黄ばんだり、くすんだりします。
毎日見ている壁なので、変化には気づきにくいものです。けれど、新しいクロスを隣に張ると、その差がはっきり出ます。
たばこの煙や、厨房の油を含んだ空気は、色の変化を早めます。飲食店や喫煙できる場所では、その差が大きくなりがちです。
同じ部屋でも、窓に近い壁と遠い壁では、変わり方が違うこともあります。

同じ品番でも、作った時期で色が違います
クロスは、作った時期ごとにわずかに色味が違うことがあります。これをロットの差と言います。新しく張るときは同じロットで揃えますが、後から一部を足すと、別のロットになります。
また、クロスには廃番があります。今の壁と同じ品番が、もう手に入らないこともあります。その場合は、近い色柄のものから選ぶことになります。
工事のときに余ったクロスを保管しておくと、後の補修で役に立つことがあります。同じロットなので、新しく取り寄せたものより色が近いからです。ただ、保管していたクロスも少しずつ色が変わることはあります。
経年の変化とロットの差が重なると、同じ品番でも並べたときに違いが見えます。

どこで切るかで、目立ち方が変わります
色の差をなくすことは難しくても、目立たなくすることはできます。考えるのは、新しいクロスと古いクロスの境目をどこに置くかです。
壁の真ん中で切り替えると、境目がよく見えます。部屋の角や柱の出っ張り、ドアの枠など、もともと線のある場所で切り替えると、色の差が目に入りにくくなります。
いちばん目立たないのは、壁一面を張り替えることです。面ごとに光の当たり方が違うので、面が変われば色の違いに気づきにくくなります。
ビスの穴のような小さな傷なら、クロスを張り替えずに補修材で埋める方法もあります。近くで見れば分かりますが、張り替えるより目立たない場合もあります。

張り替える範囲で、見積が変わります
傷んだところだけを張るなら、使うクロスは少なくて済みます。壁一面にすると、その分だけ数量が増えます。
ただ、クロスの工事は材料だけでなく、職人の手間がかかります。1か所だけでも、職人が来て道具を広げ、まわりを養生する手間は同じようにかかります。小さな範囲でも思ったほど安くならないことがあるのは、そのためです。
古いクロスをはがしたとき、下のボードが傷んでいれば、その補修も加わります。見積に「一式」と書かれていたら、どの壁のどこまでを張るのかを確かめておくと安心です。
見積では、傷んだところだけ張る場合と、一面で張る場合を並べてお出しすることもできます。仕上がりと金額を見比べて決めていただけます。

小さな張り替えもご相談ください
ビスの穴ひとつ、汚れひとつからでもかまいません。現地を拝見して、どこで切れば目立たないかを一緒に確認します。
ほかにも気になる箇所があれば、同じ日に一緒に拝見します。壁の傷だけでなく、ドアや床の小さな不具合も一度に直せば、職人が来る回数を減らせます。小さな工事を一社に頼む考え方は、別のコラム「ドア1枚、壁1面から。小さな工事を一社にまとめるという考え方」で書いています。
改装や退去の予定があるなら、そのときに合わせて張り替えるという考え方もあります。
お見積りは無料です。お問い合わせフォームからご相談ください。

代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)

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