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引き渡しのあとに不具合が出たときは

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引き渡しのあとに不具合が出たときは

工事が終わってお店や事務所を使い始めると、気になるところが出てくることがあります。扉の閉まりが悪い、壁紙の継ぎ目にすき間が見える、床がきしむ。
そんなとき、すぐに工事会社へ連絡すべきか、少し様子を見てよいのか、迷う方も多いと思います。不具合には、急ぎのものと、時間をおいて判断したほうがよいものがあるからです。
当社は設計から施工、引き渡し後のアフターフォローまで一貫して対応しています。その立場から、不具合が出たときの考え方を書きます。

すぐに連絡してほしいもの
水漏れは、見つけたらすぐにご連絡ください。床や壁の中に水が回ると、表に見えている以上に傷みが広がります。においや床の湿り気も、水漏れのサインのことがあります。
排水が流れにくい、逆流するといった症状も、放っておくと床下に水が回ることがあります。天井にしみが出たときも急ぎです。原因を早く突き止めるほど、直す範囲は小さく済みます。
電気の不具合も同じです。ブレーカーがたびたび落ちる、コンセントやスイッチが熱を持つ、照明がちらつく。こうした症状は、使い続けずに確認が必要です。
鍵がかからない、扉が外れそうになっているなど、防犯や安全に関わるものも急ぎの対応が要ります。営業に差し支えるものは、遠慮せずにお知らせください。

様子を見てから判断するもの
新しく張った壁紙の継ぎ目が、しばらくして少し開いて見えることがあります。下地の材料が室内の乾燥や湿気になじむあいだに、わずかに動くためです。
床のきしみや、扉の当たり具合が変わることも、同じ理由で起きることがあります。動きが落ち着いてから直したほうが、きれいに仕上がる場合もあります。
ただし、様子を見るかどうかはこちらで判断します。気になったら一度ご連絡いただき、写真や現地を見たうえで、すぐ直すか、時期を決めて直すかをご相談します。
様子を見るあいだは、時期ごとに写真を撮っておくと、広がっているのか止まっているのかが分かります。

季節で動くものがある
冬の乾燥と、夏の湿気。建物の材料は、季節によってわずかに伸び縮みします。木を使った部分や、建具のまわりに出やすい傾向があります。
冬に開いた継ぎ目が、夏には目立たなくなることもあります。季節が変わったところで一度見直すと、本当に直すべきところがはっきりします。暖房や加湿の使い方で、出方が変わることもあります。
空調の効き方も、季節で気づくことの一つです。夏や冬になって初めて、部屋の一部だけ暑い、寒いと分かることがあります。吹き出し口の向きや、間仕切りとの位置関係で変わる部分です。

連絡のときに伝えていただきたいこと
不具合のご連絡では、場所、いつから、どんな状態か、の3つが分かると助かります。スマートフォンで写真を撮って送っていただくと、現地に行く前に見当をつけられます。
水まわりや電気なら、どの設備を使ったときに起きるかも手がかりになります。毎回起きるのか、ときどきなのかも教えてください。
営業中のお店であれば、工事に入れる曜日や時間帯もあわせて教えてください。直す日程を組むときに助かります。
直す費用をどちらが持つかは、施工によるものか、使い方によるものか、年数によるものかで変わります。くわしくは別のコラム「工事の保証は、どこまでが範囲か」で書いています。

気になったら、まずご連絡ください
小さなことでも、早めに分かれば小さな工事で済むことがあります。直すかどうか迷うものほど、一度見せていただくのが確実です。
図面や工事のときの資料が残っていれば、どこに何が通っているかを確かめながら直せます。お手元にあればご用意ください。
当社は代表自身も現場に立っています。引き渡しのあとも、同じ目で状態を確かめます。ほかの会社で工事をされた建物の不具合も、ご相談いただけます。お問い合わせフォームからご連絡ください。

代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)

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