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倉庫・バックヤードは、床と棚のどちらを優先するか

店舗のバックヤードや、事務所に付いた小さな倉庫。最初は空いていた場所も、使ううちに荷物が増えていきます。棚を足し、床に箱が積まれ、気づけば通るのもやっとという状態になりがちです。
ご相談は「棚を増やしたい」「床が傷んできた」と、どちらか一方から始まることがよくあります。けれど倉庫まわりの工事は、床と棚を切り離して考えると、後でやり直しになることがあります。
このコラムでは、床と棚のどちらを先に考えるか、現場での考え方をお伝えします。
先に考えるのは床です
棚は床の上に立ちます。床が傾いていたり、たわんだりしていると、棚はまっすぐ立ちません。
棚を据えたあとで床を直そうとすると、荷物を出して棚をばらす手間がもう一度かかります。工事費だけでなく、その間は倉庫が使えません。
そのため当社では、床の状態を先に見ます。床に手を入れる必要があるなら、棚より先に直すのが順番です。
床の工事は、荷物をすべて出さないとできません。倉庫を空にできる日がいつ取れるかも、工事の時期を決める大事な条件です。
床の上に何が載り、何が通るか
倉庫の床で考えるのは、置く物の重さと、上を通る物です。紙の箱を手で運ぶ倉庫と、台車で重い物を何度も行き来させる倉庫とでは、床に求めるものが違います。
台車の車輪が同じ場所を通り続けると、床の仕上げ材はそこから傷みます。段差や継ぎ目があると車輪が引っかかり、荷崩れのもとにもなります。
建物の床そのものがどれだけの重さに耐えられるかは、建物の設計で決まっています。重い物を一か所に集めて置く予定があるなら、テナントの場合はビルの管理側に確認しておくと安心です。
床の仕上げ材にも向き不向きがあります。台車がよく通るなら、傷や汚れに強く、継ぎ目の少ない材料を選びます。水を使う場所に近ければ、水に強いかどうかも見ます。仕上げ材によって材料代も手間も違うので、ここも見積で差が出るところです。
見積で金額が変わるのは、床の下地です
床の工事は、表面の仕上げ材を張り替えるだけで済むこともあれば、下地から直す必要が出ることもあります。
表面だけなら工事は軽く済みます。下地に段差や傷みがあれば、平らにする作業や、下地材の交換が加わります。ここが見積の大きな分かれ目です。
この差は、今の床をはがしてみないと分からないこともあります。当社では見積の段階で、はがしてみて下地が傷んでいた場合の扱いを先にお話しするようにしています。
見積を見比べるときは、仕上げ材の名前だけでなく、下地の処理がどこまで含まれているかを確かめてください。同じ「床の張り替え」でも、下地の扱いが違えば金額は変わります。
棚は、何に留めるかで工事が変わります
背の高い棚や重い物を載せる棚は、倒れないように固定します。固定のしかたには、床に留める方法と、壁に留める方法があります。
壁に留める場合、壁の中に下地がなければビスが効きません。石膏ボードの壁は、ボードだけでは重い棚を支えきれないからです。下地のない場所に棚を付けたいときは、壁を開けて下地を入れる工事が加わります。
床に留める場合は、仕上げ材の下が何かで方法が変わります。コンクリートなのか、木の下地なのかによって、使う金物も手間も違います。
棚そのものは、既製品を買って据えるだけということもあります。その場合でも、固定のための下地や金物は、工事として必要になることがあります。
棚の位置を後から動かすかもしれないなら、その範囲の壁にあらかじめ下地を入れておく考え方もあります。この話は別のコラム「物販店の内装、棚の付け方で後の売り場変更が変わる」でも触れています。
倉庫まわりの工事もご相談ください
床を直すのか、棚を付けるのか、どちらから手を付けるべきか迷っている段階でもかまいません。当社は現地を拝見し、床の状態と棚の置き方を一緒に確認したうえで、明細でお見積りをお出しします。
図面がなくてもご相談いただけます。棚の数や置く物のおおよそを教えていただければ、そこから考えます。お見積りは無料です。
バックヤードの床だけ、棚の固定だけといった小さな工事も承ります。お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)



