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天井の点検口は、なぜ必要で、いくつ付けるのか

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天井の点検口は、なぜ必要で、いくつ付けるのか

店舗やオフィスの天井をよく見ると、四角い枠のついた蓋のようなものがあります。これが天井の点検口です。
普段は意識することのない部品ですが、内装工事の見積書には必ずと言っていいほど出てきます。このコラムでは、点検口が何のためにあり、いくつ付けるのかをご説明します。

天井の上には、設備が通っている
天井の上には、空調の機械や配管、電気の配線、排気のダクトなどが通っています。
これらは、点検や修理のために後から触ることがあります。空調の不調、配線の追加、水漏れの確認などです。そのときに天井の上へ手を入れるための入口が、点検口です。
点検口がないと、天井のボードを切って開けるしかありません。直したあとは、切った部分をふさいで仕上げ直すことになります。
図解:天井の点検口は、なぜ必要で、いくつ付けるのか

付ける場所は「後から触る場所の真下」
点検口は、天井の上にある設備のうち、後から触る可能性があるものの近くに付けます。
・空調の室内機や、その配管のつなぎ目
・配線が集まる場所や、分岐する場所
・排水管や給水管の継ぎ目
ですから点検口の数は、部屋の広さではなく、天井の上にある設備の数と位置で決まります。同じ広さの部屋でも、設備が多ければ点検口も増えます。
ある店舗の内装工事では、点検口を5か所付けました。見積書には「点検口(アルミ451角) 5箇所」と書かれていました。451ミリ角、つまり45センチ角ほどのアルミ枠のものです。
同じ内訳には「天井電気、設備器具開口補強」という行もありました。照明や空調の吹き出し口のために天井に穴を開ける箇所は、骨組みを補強しておきます。点検口も同じで、開けた穴のまわりを補強してから枠を取り付けます。

図面に書かれていないことが多い
点検口の位置は、平面図に書かれていないことがよくあります。図面が描かれる段階では、設備の位置がまだ決まりきっていないためです。
そのため、設備の位置を見ながら現地で決めることになります。図面から数量を拾うときも、点検口は図面だけでは決められない項目の一つです。現地を拝見する理由の一つがここにあります。

見た目が気になる場合は
点検口は、天井に四角い枠が見える形になります。お店の雰囲気によっては目立たせたくない場合もあると思います。
その場合は、枠が目立ちにくいものを選んだり、天井と同じ仕上げを蓋に張ったりする方法があります。位置を照明や空調の吹き出し口と並べて、目に入りにくくすることもできます。天井の仕上げとの合わせ方については、別のコラム「石膏ボード、天井と壁で厚みが違うのはなぜか」もご覧ください。

あとで困らないために
点検口は、工事が終わってからは付け足しにくい部品です。天井を張ったあとで「ここにも欲しい」となると、ボードを切って枠を入れることになります。
天井の工事をご検討の際は、天井の上にどんな設備があるかを一緒に確認したうえで、必要な場所に付けることをおすすめします。

代表取締役社長 佐藤 繁(1級建築施工管理技士)

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